12月5日(月)
「午前は予約営業」というスタイル。
始めてからなんだかんだでもうすぐ2年になる。賛否両論あると思う。
「なんで靴屋なのに予約?」って。
そもそも午前を予約制という形にしたのは、純粋に、靴をゆっくり選んでいただく時間を提案したかっただけ。誰も出入りがない中で、お客様と共に足と靴に向き合う時間を作りたかった。
予約制にするまでは、日によってはお客様どおしが重なってご来店されたとき、ボク1人で営業しているため、お待たせさせることがよくあった。(今でもやはり午後は時々あるけど。)というのもムッシーで靴を購入されたことがある方なら分かるだろうけど、靴を1足選ぶ時間は、初来店の場合だと大体平均1時間ぐらい、場合によっては2時間近く掛かる方だっている。1度に3組も4組も対応できるほどボクも器用ではないし、無理がある。
予約してまで靴を買いに行くのは、、、という方は多分多いと思うけど、「午前予約=靴を買わなければいけない」というわけでは決してない。足や靴に悩みがある方が相談に来られたり、ただ単に定期的な子供の足のサイズ計測に来られたり、当店他店を問わず、普段履かれている靴の相談など、利用の仕方は人様々だ。
午前は予約してくださった方だけの時間として、他の方の御入店はお断りしている。というのも中には足がかなりの変形をしていて、他のお客にあまり見られたくないという方もいらっしゃるので、お客様のプライバシーを守るため。
お店って通常山口だと、大体10時には開いている。だから午前にフラッとお店に立ち寄られた方には本当に申し訳ないって思うこともまだまだよくある。他にも悩むことは色々。午前だけ予約という形を採っているけど、午前予約される方の中には遠方の方も多い。(11月3日に掲載の)東広島のYさん&Mさんも午前にお立ち寄りいただくことがほとんどだけど、いくら高速道路をかっ飛ばして来られても、朝は相当早いはず。遠方の方でももっと楽に利用してもらえる違った形の予約制を、常に模索している。
今ではお陰で午前の予約というスタイルに、理解を示してくださる方も徐々にだけど増え、本当に感謝している。(中には午前しか立ち寄らないっていう方もいる。)
お客様と共有できる時間をこれからも大切にしていきたい。
12月1日(木)
先週は、絶不調だった。
病院から、「入院」って言葉を突きつけられても、自営業だとそう簡単に入院できるものではない。店を始めてからそんなことが今回で3回目。(ちょっと多すぎ?!)
「家が近くだから、仕事の帰りに注射を打ちに行ってあげるから。」ということで診察を受けた病院の看護士さんが、毎日1週間ずっと立ち寄って下さった。11月27日の日曜日はもちろん病院は休みだったんだけど、担当の先生の「ほっとけない!」ていう医者魂?!で(勝手に解釈していますので、お許しを。)、注射を打ちに、病院を開けるため、午前と午後の2度も足を運んでくださった。お陰で今ではすっかり元気になった。
掛かりつけの病院があるということはいいことだなって思う。それは病院に限らず洋服屋だって食べ物屋だって一緒だと思う。
1人で店を続けていくことは、色々不安もある。でも、なにはともあれ健康が1番だ。入院してずっと店を閉めるということがないようこれからも頑張っていきますからっ!
一段と寒くなってきた今日この頃、風邪も流行っているようだけど、皆様、くれぐれも御注意を!
11月22日(火)
世間は狭い。お店をやっているとつくづく感じる。
でも、世界は広い!
「ベネズエラ」
聞いた時は、一瞬ピンと来ない。確か南アメリカに位置してたとは思うけど、どのあたりだったかなあって。地図を開いてみると、そこは(南アメリカでも)1番北に位置する。日本からだとさすがに遠い~!
帰国の際には足を運んでくださってたけど、早々帰ってこれるわけではないし、なかなか会えるわけでもない。
長いベネズエラでの生活を終え、この夏から久々の日本での生活が始まり、精神的にもまだ落ち着かない様子だった。
「日本に戻ってくると、時間に追われ、ゆとりがない感じ。」と。
確かに今の世の中、いろんな意味で、ゆとりがない。例えばだけど、「待つこと」を嫌う傾向にある。
むか~し、ボクがアメリカに行った時の話、街外れのスーパーで買い物をしたときのこと。店には沢山のレジが並んでいるにもかかわらず、レジには小太りのオバちゃんが1人。で、手際よく会計をしてるのかと思いきや、初対面のお客と長話、後ろに沢山の買い物客が並んでいることを気にすることもなく。日本人のボクにとっては
「早くしてくれよ~!!!」日本では考えられない。3人でもレジに並んでいたら、すかさず気付いた他の店員が、「お待ちの方はこちらへどうぞ~!」て言っている。
心にゆとりのなかった自分を思い出す。
話は逸れに逸れてしまったけど、遥か遠いベネズエラから、田舎のポツンと街外れにある靴屋で、無事に帰国され、またY・Wさんと再開できたことは、本当に奇跡だと思うし、同時に靴屋を通じて人と出会える喜びを痛切に感じた1日だった。
時間に追われない日本という国は、やってくるのかなあ~、、、
11月18日(金)
コラムの写真、いつも色々悩まされる、それだけでなかなかコラムを掲載できない時だってある。
写真1枚にしても性格上、なかなか手を抜けない。今回のこの写真は、「取扱商品」のところでも近々、更新予定。(ちなみに「Ganter」のブーツです!「Think!」のデザイナーが加わったということで今までの無骨な健康靴、っていうイメージを払拭!カッコいいです&本国ドイツでもかなり好評という話です。)
コラム&ホームページで使われる写真のほとんどはお店で、たま~に自宅で撮ってます。限られた時間と空間のなかで写真を撮影するということは本当に苦労する~っ。でも文章同様、ボクの思いが少しでも伝わる、そしてムッシーらしい写真をこれからも手を抜かずに掲載していきますね!
11月10日(木)
冬らしい気候になってきた。季節の変わり目は、靴の修理の依頼がとても増える。(本当にありがたいこと。)
以前靴屋を始める前に(靴の)修理会社にいた時は、仕上がりも大切だけどスピードを最優先にされていた感じがする。仕上げていくというよりは捌(さば)いていく、といった具合に。(通常、修理会社で靴の修理を受けた場合、その日に返却する場合がほとんどだから。)でも今の店では特に急ぐ必要はない。(ムッシーでは通常1週間預かる。本当は1日でも早くお返ししてあげたいんだけど。)時間を頂ける分、一足一足に時間を費やせる。
写真に載せている靴は、ムッシーで購入され、3年以上ほぼ毎日ガンガンに履かれた靴。どちらが修理済みかは見ていただければ分かると思う。
新しい命を吹き込める靴の修理は多くの時間を費やすけど、やりがいもあるもの。
まだ履くことが可能な限り、手を加えてあげるのも、靴屋の使命だと思う。