新品のヌメ革って、履くのは最初恥ずかしいかも。
色は妙に明るいし、革の表情がツルッとしてるし。
それでも半年ぐらいするとヌメ革らしい深い色合いに。
(上と下の商品はもともと同じ色です)
こうなると手放せなくなる。
これからの季節、家から出たり入ったりする時に便利な1足。
(9月9日)
いつも定期的に足を運んで下さる(周南市の)Hさんのお子様(姉弟)の会話のやり取り。
今日は弟ちゃんの靴選びでやって来られたんだけど、途中でおねえちゃんが退屈してたのか
「私もサイズを測って欲しいっ!」
って。
するとすかさず弟ちゃんが
「おねえちゃんは今日はムッシーの日じゃないからダーメーッ!」
だって。
「ムッシーの日」!?
Hさんのお子様の間で「ムッシーの日」を制定されてたなんてっ!!!
前々回の「ムッシー靴」に続き、可笑しくも嬉しい響き(言葉)。
次回お姉ちゃんの「ムッシー日」を楽しみに待ってます!
(8月28日)
先週、某メーカーの方がやって来た時の会話の一部。
登山靴の修理の話に。
田部井淳子さん(女性として世界で初めてエベレストおよび七大陸最高峰への登頂に成功したことで知られる登山家で、70歳の今現在も現役)に登山靴を提供されてるメーカーの方との話だったんだけど、その田部井さんが話されてた興味深い話。
「登山靴は靴底の修理(オールソール交換)をしてまで履くものじゃないっ!」と。
一般的に靴底を張り替える際、メーカーが保有している靴底の材料は、新品の靴の底の形状に合う形で当然作られている。
新品の靴の底を張り替える場合はあまり問題がないけど(そんな事をする人はまずいませんが)、履きこんだ登山靴の場合、元の形状に比べるとどうしても形が変形していく(というよりは歪んでいく)。横幅が伸びたり、靴底の反りが大きくなってたり。
そうするとどうしても新品の靴底(の材料)が、履き古した靴に合わなくなってくる。
通常、多くの登山靴は(アッパーと靴底を)接着剤で接着されてるわけだけど、雌と雄がピッタリ合わないと、剥がれて来る可能性が出てくるわけで、100パーセント剥がれないって保証はない。
だから田部井さんいわく
「(登山靴は)命を預けるモノなんだから、剥がれるかもしれないって思う靴を履い
てどうするのーっ?大事なのは靴よりも命でしょ!!!」
って事だそう。
さすが説得力のある言葉!!!
靴屋だから沢山靴を売りたい!ってわけで書いてるのではなく、愛着を持って付き合うのは日常履いて出かける靴だけのほうがいいかもですね~~~っ
山(登山)は命あってこそ楽しめる遊びですから。
(8月24日)
勝手ながら、毎度ながら、この夏も遅めの盆休みを頂きゆっくり!?させて頂きましたー!
その間ずっと留守で、帰ってからパソコンを開いてみると沢山のメール。(感謝!)
でふと気付いた事。
改めて今、いや最近急に始まったわけじゃないけど、
お客様ご自身はなんの違和感もなく使われてる言葉で、知らない人からすると
???
って思う言葉。
(頂いたメールの中にもよく出てくる)
「ムッシー靴(ぐつ)」
ムッシーで購入された靴を、そう呼ばれる方は意外にも多いのにビックリ。
なんだか凄い固有名詞!?
でもそう呼ばれることって実は嬉しかったりもする。
(8月20日)
TRIPPEN(Germany)の靴、
シンプルだから、履いた人の個性をさらに引き立ててくれる。
靴の作りも他のメーカーに比べてみてもパーツが少なく、その中には革の内張りが全くないモデルも多い。
その分、革の「あたり」も出やすいから、足に馴染むまで時間がかかるものもあったりする。
写真の靴もその1つで、アッパー(甲革)が1枚モノ。縫い目は後ろのアキレス腱のところに1ヶ所だけ。
甲の所は革が重なってシワがより、履き始めはゴワゴワしていて全然っ気持ち良くない。。。
だから履き馴染むまでは少なくとも1~2ヶ月ぐらいはかかったりする。
(そんな靴も稀にムッシーにあり!)
その事を承知の上で写真の靴を連れて帰られた(山口市の)Y・Fさん。
(ほんとは店に来られる前はスニーカーを検討されてたけどっ)
早速その後の様子を見せて下さる。
まだ履き始めたばかりだけどなんだかとても嬉しそうだった。
足に合った木型で、履き始めから快適!っていうのが「靴」かもしれないけど、足に馴染ませて足の形に革が変化変形していくのも、きっと手放せなくなる「靴」ですねっ。
(8月7日)