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4月20日(木)

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 パソコンの力って本当に凄いなあって。
 当初、ホームページを立ち上げたのも、1人でも多くの人に足や靴の大切さを知ってもらうきっかけになれば、という思いからだった。今では沢山の方がコラムを読んでくださり、そしていろんな方がこのHPをきっかけに足を運んでくださる。

 最近驚くことに、HPを見られて午前予約にて初来店される方がいらっしゃるということ。午後フラッと立ち寄られるならまだしも、午前わざわざ予約をされて足を運ばれるわけだから。

 (予約をされて来られるわけだから)当然どんな方が来られるのかとても気になってしまう。だって会った事もないわけだし、相手からしてみてもムッシーがどんな所で、(ボクが)どんな人間で、どんな物を扱ってるのかもよく分からないわけだから。考えてみると、とても勇気のいることだと思うのはボクだけなのかなあ、、、?

 今日のH・Kさん御夫婦との出会いはパソコン(インターネット)が出来なければまずありえなかった話。(もちろんこのHPを作ってくださったH・Sさんにはいつも感謝の気持ちで一杯ですから!)

 雨や雪が多い所に住まれているということで、デザイン的なものよりもまず環境に適合する実用性を最優先に今回靴を選ばれた。

初めてムッシーに立ち寄られる方で、しかも予約でお越しいただく方の共通点は、少なくともムッシーの思いは伝わっていると思うし、主役は靴ではなく足であることをちゃんと理解されているような気がする。

 「1ヶ月ぐらいだけど(久しぶりの山口を)満喫していくよ!」というHさん御夫妻、またイギリスから帰って来られた時には、元気な姿を必ず見せて下さいね!

4月19日(水)

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 前回のメールを読まれて、「先日(ムッシーに)立ち寄った時、子供が商品を色々触ってたけど大丈夫でしたか?」と言って来て下さったY・Iさん。すみませんでした、、、。もちろんそんなつもりで書いたわけではなかったので。「ひょっとしてうちのこの事?!」って思われる方も他にいたかもしれませんが、そんなことは全然気にされないように~!

 伝えたかったのは、(ムッシーに限らず)どんな商品でも、沢山の人の手が入って作られているということ。だからどんな商品でも購入されるまでは大切に扱って欲しいなあっと。(もちろん購入された後も大切に!)

 Y・Iさんも昔、子供服の販売の仕事をされていたこともあり、「(ムッシーの)気持ちはよく分かります。」って言って下さったので本当にホッとしました。
 そんなさり気ないY・Iさんの言葉の奥に優しさを感じ、とても嬉しかったです。

4月15日(土)

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 「(靴を)触ってもいいですか?」って言われると、なんだかホッとする。そんな言葉を掛けてくれるのは、年配の方に多い。

 ボクも小さい時は買い物に連れて行ってもらうと、親からよく「お金を払ってないんだから勝手に触っちゃダメ!」って怒られてたもの。だけど今はどこに行っても、お店で販売されている商品は、誰でも(子供でも)簡単に手に取れる時代、そして注意する親も少なくなった。「商品の価値」って、落ちていってるのかな、、、それともモラルの問題?

 靴も食料品や洋服と一緒で、購入されるまでは、お店のもの。手にとってはいけないよ!とまでは言わない。だけど大切に扱って欲しいもの。(稀に)子供が店頭に並んでいる靴を遊び道具にするような時もあるし、大人の方でも、紐やマジックテープを緩めることなく強引に履こうとされる方もいる。そんな時はもちろん指摘するわけだけど、出来ることなら何も言いたくない。でも、場合によっては靴を傷めることもあり、商品として販売できなくなることだってある。

 このコラムを見てくださってる方にはそんな人はいないと思う。だからあえてここに書く必要はないのかもしれないけど、どんなお店でも全ての商品がお店にとってはとても大切なものであることを知って欲しかったので、ちょっと書いてみました。

4月13日(木)

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 季節の変わり目。
 靴の修理がとても多いこの時期は、先月届いたミシンもフル活動中!ミシンがあれば手で縫わなくてもいいから「簡単じゃないの!」って思われるかもしれないけど革の場合はそうじゃあない。

 革用のミシンにも家庭用と同じで電動で動くフットペダルがあって、(御存知のとおり)それを踏めば針が自動的に下りて縫っていってくれるからほんとはペダルを踏んで「ダダダーッ!」と一気に縫いたいところ。だけど(靴などの)革製品は、洋服などの生地と違って、1度縫い付けると、針の跡が革に残る。だからマジックテープの交換や、ほつれてきたところを縫いなおすときにはミシンの針を革の穴が開いている同じところに落としていかないといけない。針を落としていく場所がずれると、(針の)穴の数が増え、場合や素材によっては革が切れることもある。だから手動でハンドルを回しながら針を落として縫っていくわけだけど、そのハンドルも家庭用ミシンに比べると重たいからずっと手で回し続けるわけにもいかない。


 右手でハンドルを回しながら(それだけじゃあ手がしんどいので)右足でフットペダルを軽めに踏んで(車でいう半クラ状態)左手で靴をずらしながら送っていく。そして革の穴が開いているところに針を落としていく。(皆さん想像してみてくださいね~)


 文章にしただけでも結構長くなってしまったけど、実際はもっと複雑。左手で靴をずらしながら針を落としていくわけだけど、小さい子供用の靴もあれば大人用のブーツもあり形も様々だし、縫いやすい素材や縫いにくい素材(それから場所)もある。

 というわけでなかなかお店では伝えられないことだったのでコラムにしてみました!

4月9日(日)

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 K・Mさんとの付き合いというか仲は10年ぐらい。お店を始める前からの付き合いで、お店を始めた時からもずっと当店で(家族の)靴を購入してくださっている。母子家庭ということもあり、毎日大変だと思うし(決して裕福ではないことを知っているだけに)、ここで靴を買っていただくだけでも本当に大変なことだということは重々分かっている。

 ボク自身も専門学校に通っていた頃、親の離婚で経済的に通学が困難になり、中退せざるを得なくなった。そんな過去があるから立場は違うけど、大変さはよく分かる。

 お手頃とはいえないムッシーの子供靴、ボクも好きで値段の張る靴を扱っているわけではない。出来ることなら今の半分ぐらいの価格で本当は提供したい。だけどその価格に見合ったもので、品質的にいいなあって、そしてなによりも子供の健康な成長を考えて作られている靴は(ボクの中では)なかなか見当たらない。

 子供の足にそして靴に対して高い関心を持つ方が増え、現状の市販されている多くの子供靴に疑問を感じる方が増えていけば、日本の子供靴メーカーも質の高い靴を作っていくはず。だけど靴の歴史の差はまだまだ分厚い、、、
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