8月20日(土)
お客様が帰られるときに時々こんな言葉を耳にする。「お店がこんなところにあるのは全然気がつかなかった。」
確かに車で店の前を通っても目に付きにくい。建物自体は道路に面しているけど、店の前の駐車スペースで少し奥まった感じがあるので分かりづらいのかもしれない。
郊外にひっそりポツリと靴屋がある。
でもあえて街外れにお店を構えることを決めた。最初はどうなる事やらって感じだったけど、今ではこの場所にお店をもてた事に悔いはないし、案外気に入っている。来てくださった方にはゆっくり靴を選ぶ時間を掛けて欲しいから。
だからムッシーに立ち寄られる方は、購入の有無に関係なく、しっかりとした目的意識をもって、お店に足を運んでくださる方がほとんど。それはとても大切なことだと思う。だけど特に用があるわけでもなく、通りすがりに寄ってみただけ、とお顔を覘かせて元気な姿を見せてくださる方も案外多い(それはそれで本当にありがたいこと!)。
自分で言うのもなんだけど、外から見たとき日中は特にだけど、お店が開いてるのか閉まってるのか分かり辛い!照明が暗いからだろう。明るい店内が嫌いだから、っていうわけではない。あくまでも靴のことを考えて。強い照明は革に与えるダメージが大きい。特に自然の染料を使った革になると。お店は薄暗いけど、ムッシーはいつも温かく、皆様をお待ちしていますよっ!
8月13日(土)
みんな値段には敏感。高くても安くても気になるもの。
ムッシーで扱っている子供靴、ヨーロッパで日常履かれている子供靴。市販されている子供靴からすれば決してお手頃とはいえないかもしれない。じゃあ何でそんな値段なの?と思っている人は沢山いるはず。
子供靴に限らず大人の靴も一緒、値段は手間で決まる。(ブランドの名前だけで割高なものも世の中には沢山あるけど。)1000円の靴には1000円分の手間、10000円の靴にはそれなりの手間が掛かっている。だから靴であれサンダルであれあまり値段は変わらないはず。でも手間って、靴を見ただけではなかなか分かりづらい。縫製ぐらいだったら、見てもある程度は分かるけど。大事なのはその靴を作る際の製造工程。
例えば、ムッシーでも開店当初からずっと扱い続けているドイツのRICOSTA。
ヨーロッパで最初に靴メーカーとして、ISO 14001の環境保護認定を受けた。人間や環境を害するものは使わない。牛の「皮」を「革」にする工程において、有害ななめしや染めは一切ない。アレルギーの原因になるニッケルも。ホルムアルデヒドなど、ガンを引き起こすとされる成分も未使用。そして靴底、いわゆるアウトソール。底材の多く(現在はポリウレタンのものが一般的)はフロンガスを注入することによって形成される。だけどそんなものは当然含まない。
そんな非効率の靴は、今の世の中、特別な靴に見えるんだろうなあ。ボクからすれば、当たり前の靴の姿だと思う。効率だけが優先して環境のことなんかお構いなしの靴は、ムッシーには馴染まないかもしれない。
当たり前の靴を、これからも当たり前に取り扱っていきたい。
8月3日(水)
今まで本人と会話を交わすことは全然なかった。立ち寄られたときはいつもお母さんかおばあちゃんと喋ることがほとんどだったから。
やっと慣れたのかなあ!?
今日初めて話しかけてくれた。「お兄さんの家はここですか?」お兄さんって言ってくれて嬉しかったし(お母さんの教育が素晴らしい~!)、突然話しかけてくれたのでちょっとビックリした。(さすがに最近お兄さんって呼んでくれる人は子供でもあまりいなくなったなあ、、、ちょっと寂しいけどまあ今年で33にもなるから仕方のないところかな。)その後に笑っていた顔は親じゃないけど本当にかわいいなあって、本当に思った。
お店を3年もやっていると、色々な喜びがあるものですね。久々の再開で、感動するときもしばしば、子供を見ているとその成長ぶりに驚くこともしばしば。
今回は本人の希望!?で白い靴に。お母さん的にはもうすぐ秋だし茶系の靴を気にされてたんだけど。実家に帰られた時は必ずお店に足を運んでくださり本当にありがとうございます!今月末から京都に越されるということで少し遠くなりますが、またお会い出来る日を楽しみに待ってます!長崎県のY様御家族、お子様の更なる成長ぶり、楽しみにしてます!
8月1日(月)
靴がまだなかった時代、人は1日平均30km歩いていたという。でも今の世の中、そんなに歩いてる人っているのかなあ、、、?アスリートたちが日々のトレーニングで30kmぐらい走ることはあっても、歩いてる人なんてあまり聞いたことがない。しかも日々の生活の中でとなると。
現代人の平均は1日約3キロと言われている。実際3キロも歩いていない人は沢山いるような気がする。
歩かない人の数と比例して、足に悩みを持つ人も増えた。講演に行った際は必ず、沢山歩く環境を少しでも多く作れるよういつも提案している。
だけど1日に30キロも歩いてたら、あっという間にその日は終わってしまう。
最近よくスローライフって言葉を耳にする。そこまでスローな日々を送れたら本当に心身ともに豊かになれるのかもしれない。
知りたい情報、行きたい所にあっという間にたどり着ける現代人の、「時間がないから、、」っていう言葉を、そんな人達が聞いたら、「いい加減にしろっ!」て怒鳴られること間違いなし。
食事もそう、暮らしもそうだけど、歩くことがスローライフの根底にあると、ボクは考える。1キロでも1時間でもいいから日々の生活に、スローな時間を!
7月24日(日)
久しぶりのTVの取材が。とてもありがたい。とはいえテレビに出るのはもちろん好きではない。そんなことを言ったらせっかく取材に来て下さった方たちには失礼と思うけど、、、でも講演同様、靴そして足の大切さを1人でも多くの人に伝えるのがボクの務め。
今回の取材は、こだわりをもって商売を営んでいる人、そして珍しいお店が対象ということだった。ボク自身は人と違ったことをしようとして、今の靴屋の在り方を考えたことは一度もない。好きなことをしていたら、そして靴のことを突き詰めていった結果が今の店の姿であって、それが世間一般的には異色の存在に映っているのだろう。
靴の選び方や買い方はそれぞれみんな異なるので、ボクの思いを十分に伝えることが出来ないときも多々ある。そしてまだまだムッシーという靴屋が存在することを知らない人は、沢山いる。
今回取材にこられた方は、目からウロコが、という言葉をとにかく連呼していた。取材に来てくださったOさん、ならびにスタッフの方々、そして当店を一押ししてくださったMさんに感謝!!!
8月に放映されるけど、それを見られた方たちが今までよりも足を含めた健康に対する感心をもっと持ってもらえたらと思う。