2月7日(土)
先日靴の修理を持って来られ、そして今日は午前改めて来店。
修理を持って来て下さった時にでも、そのついでに靴選びは出来るものの、いつもちゃんと別に時間をとって下さる。
それは別にIさんが意識してるわけじゃないのは分かる。凄く自然にそうなるという事が。
店で過ごす時間をとても大切にして下さってる事を。
なんてカッコいい感じで書いたけど、Iさんとはいつも靴以外の話で盛り上がってしまい、気がつけば1時間以上は経っている。。。本題(の靴選び)は午前の残り時間あとわずか~っ!って感じですねっ。
午前の予約時間が12時までっていう形がなかったらお互い延々と喋ってそうな勢い(笑)。いつも帰り際が名残惜しいですねっ。
「『ムッシー』が靴屋だから年に2、3回しか寄れないけど、この店が喫茶店とか食べ物屋だったら毎日来るんだけどねっ。」って言葉、心に残り、嬉しかった!
帰省の際とはいえ、いつも当店と向き合う時間を大切にして下さる広島市のK・Iさんにいつも感謝っ!!!
2月3日(火)
昨日の夜にメールを頂いてたんだけど、(そのことに)今朝気付き、今日の夜仕事から帰って返事を書こうと思ってた。
と思ってたら、午後本人が!!!
(長門市の)Mさんいわく
『先日病院に行った先で、担当の先生が靴を見られ、いい靴だと感心され「何処の靴屋さんか?」と聞かれました。』
その事が凄く嬉しかったようで、メールを送ってくださった。
「嬉しかった!」って思ってくださったことが、ボクもまた凄く嬉しかった。
そして今日はご主人も当店で靴を購入して下さった。
ご主人、表情にはあまりだされてなかったけど、「嬉しい」って気持ちが凄く伝わってきた。
沢山の「嬉しい」って思いが沢山感じられた今日1日。
1月31日(土)
再会。
店を続けていると、常に繰り返す「別れ」と「出会い」。
岡山県に引っ越されてから約3年、今までもず~っと当店を利用してくださってたんだけど、改めて山口(宇部市ですが)に住まれることに!
急なことだったので、その事を耳にしたときはビックリでしたっ!
お店でもプライベートでもいっぱいお世話になってたのでまた距離が近くなれたことに喜びを感じる。
どこに住まれててもまた再びこうして足を運んでもらえること。
Yさん親子と今日再びお会いできたけど、久々でもありいつも会えてるって感じもあり不思議な感じ。
距離感がない感じですかね~~~。
でもこの距離感がない感じに親近感があって、この感じが好きですね~。
1月26日(月)
前回の(コラムの)続き。
偶然にもその病院は見つかった。「入院してます。」って病院の方から聞いたときは思わず自分の耳を疑った。
電話をつないで下さり声を聞く。
Sさん:「やっぱり見つけたね~(笑)。きっと見つけてくると思ったよ(笑)。」
ボク:「もうっ!!!(苦笑)」
でも元気そうで本当にホッとした。
早速会いに行く日を決め、(昨年の)9月に足を運んだ。
かなり痩せられてたけどSさんの笑顔は健在!
3時間ぐらい話してたんだけど、Sさんのほうが喋ってたな~~~。
喋っている中で、(今まで何度も会ってて、でも)もう会えなくなるのかもって思うと、ふと思った。
2人で写真を撮りたい!
化粧もされてなくて、病院生活にどっぷりのSさんに「写真を一緒に!」なんて言っても無駄なことは当然分かってた。
でもボクはいつも率直な気持ちをすぐに口にしてしまい。。。
もちろん返ってきた言葉はご想像通り。。。
形にこだわるつもりはないって言ったら嘘になるけど、やはり目に見える形がその時は無性に欲しい自分がいた。
で、ボクが帰り際に「(それが無理なら)じゃあSさんの過去の写真を1枚でいいからくださいっ。」
って言ったらSさん、突然泣き崩れてしまう。
「そんなに思ってくれて。。。」と凄く嬉しかった様子だった。
ボクが帰るときも、(ボクを)見送るのは「せつなくなるから見送りはしないよっ。」と、目をずっと潤ませてた。
その時の光景、思い出すと、今でも目頭が熱くなる。
11月に再び会いに行ったときには、ボクもあまり期待はしてなかったんだけど、ちゃんと写真を用意して下ってた。
そして今月初旬、Sさんが、ついに息を引き取られたことを耳にする。
80歳。
もう会えない。
でもこれからも、ボクの心の中から消えることのない大事なお客様。
毎日色んな方と出会える仕事をしている中で、常に出会いに「運命」を感じる。
Sさんに出会えて本当に幸せだった。
だれかに「最後に声を聞いておきたかった。」
そう言われること、一生もうないかもしれない。
そんなひと言をもらえた自分はやはり幸せだ。
Sさん、天国からこれからも温かく見守っててくださいねっ。
そしてまたいつか、靴談義が出来る日を楽しみに!
1月25日(日)
運命の人。
以前というか、かなり過去に遡るけど、何度かこのコラムにも登場したことがある周南市のA・Sさん。
いつも当店にやって来られる時は、ご高齢ということもあって、前日に山口市内の宿を取られてから翌日の朝に(予約にて)立ち寄ってくださってた。
全然一人前じゃないボクに対していつも
「先生、先生っ」って言ってくださってたお店での会話を思い起こす。
時々、なにがあるというわけでもないんだけど、Sさんが電話を下さる。
ボクも、なにがあるってわけもなく、Sさんに電話をする。
Sさんいわく、「合縁奇縁か妙に馬が合うねっ」そんなことを言ってくださる関係だった。
一昨年の秋、
「近いうちに必ず会いに行くからね~っ。」と連絡があった。
それからず~っと、会えることがほんとに待ち遠しかった。
だけどなかなか会えず、去年の5月に久々電話がかかってくる。
「声を最後に聞いておきたかった~。」
思わず「えっ???」って思った。
意味が分からなかった。
A・Sさん、末期の癌(ガン)だった。
A・Sさんって、別に友人でも身内でもなく、ただ単にお客様の1人だったんだけど、他人とは思えないぐらいいつもボクの店との関わりを凄く大切にしてくれてた。
思わず頭が真っ白になる。
だけど時間は止まっちゃくれない。
やっぱり会いたい。
そして会いに行く時間を見つける。久々に電話をかける。
だけど思いもよらない応答が。。。
「現在この電話は使われておりません。番号をお確かめの上・・・・・」
不安がよぎる。
ひょっとして・・・・
だけどそうは思いたくない自分がいる。
電話帳をめくり、Sさんの住んでいる近くで入院できそうな病院を片っ端から電話した。
次回につづく