6月16日(土)
店の思いを伝えるのは、ボク自身でもあるし、(取り扱っている)靴でもあるんだけど、それらを取り囲む「店」そのものでもあるように今日改めて感じた。
以前にもこのコラムで書いたことがあると思うけど、(いや、書いたことがないかな?!)店の内装は自分で手がけた。そして1人ではどうしても出来ないところは友人に手伝ってもらった。
これには理由がある。
それは、予算そのものより、まずは自分の働くところだから、自分の居心地のいい空間を作りたかった。そのためには自分自身が作る以外、ありえなかったこと。
それからもうひとつは、さっきも書いたけど、自分の思いを「店」という空間を通して、伝える場所にしたかったこと。
帰りがけに腰を掛けられ、
「この椅子、(座り心地が)凄くいいですね!」
そう言って下さった山口市のE・Oさん。
(ちなみにこの椅子、知っている方もいると思うけど、内装を仕上げた際に余ってしまった廃材で作ったもの。だから独特な形。もちろん0円!)
今日初めてお会いしたんだけど、夕方は他のお客様の出入りがほとんどなく、気付いたら2時間近くも喋ってましたね!
靴を買いに来て下さったというより、「ムッシー」というものを知りたくてやって来て下さった!って言ったほうが正確なのかも。
本当はまだまだ喋りたかった~!2時間近くも喋ってたのに、完全に不完全燃焼!(笑)
続きはまたいつか是非~!
そんな嬉しい出会いを作ってくださった山口市のK・Aさんにも、心から感謝!!!
「店」という形を通して、ボクの思いを感じていただけると、これまた凄く嬉しいものですね!
6月13日(水)
昨年「ムッシー」でパンプスを購入された。で、そのパンプス、とても気に入っていただけたようで今回、サンダルを探しに。
比較的足が小さいこともあり、「ムッシー」に足を運ばれるまではなかなかしっくりくる靴やサンダルが見つからなかった様子。
けど山口市のOさんに勧めたかったサンダル、丁度合うサイズがなく。。。
同じメーカーのサンダルで色違いのものはあったので試しに履いてみてもらった。
「出来たらこのベージュが欲しいのですが。。。」
なければこっちの色でもいいよ。って感じだった。
でもボクとしてはそうなると、なんとかして第1希望を叶えてあげたくなるわけですねえ。
早速メーカーに電話。
ムッシー(以下M):「在庫を確認したいのですが○○○○のベージュはありますか?」
某メーカーの担当Kさん(以下Kさん):「申し訳ないのですが、(当社の在庫には)そのサイズは完売です。」
でも、Oさんには何とかしてあげたい。そんな思いが強く引き下がれず。。。(笑)
で、またその後に連絡があり、
Kさん:「やっぱりなかったです。」
M:「ないですかあ~、、、」
Kさん:「そうなんですよぉ。。。」
M:「どこか(他の店舗や御社の直営店)から出てこないですか~?(笑)」
Kさん:「出てきそうにないですねえ(苦笑)」
M:「出てこないですかねえ?(←しつこい~)」
Kさん、「そうですねえ。。。」
M:「(なんとか)出してくださいっ(笑)!」
Kさん:「頑張ってみますっ!」
それから数日後、
見つかった。
無理を承知でそんな事をメーカーに強く訴える時がある。
メーカーの方は、そんな事情は当然知らない。だからメーカーの人によっては「ないものはないんだから、しつこい!」って思われてるかもしれない。
だけどボクは、それでも構わないと思ってる。お客さまに気に入ってもらえる靴(サンダル)を履いてもらえるためにはなんとかしてあげたい。
とはいえKさん、可能な限り、いつも常に全力を尽くして下さるメーカーの方。ゆえにボクもついついKさんを頼ってしまう。
そんな信頼関係がボクにとってはいつも1番に大切にしていることでもある。
Oさんの、今日の喜んで帰られて行く姿にボクも幸せを感じた。
Kさん、いつも本当にありがとう!
6月8日(金)
昨日メールで、営業日の問い合わせがあった。
「10日に行きたいのですが・・・」
「10日は休みですみません、、、なのでもし良かったら、違う日に是非・・・」そんなごくごく当たり前のやりとり。
だけど、いつ来られるかなあって気になった。だってメールに送り主の名前がなかったから。
パソコンからのメールだとそうでもないんだけど、携帯からだと名前がないことも時々あって、色々考えてしまうこともある。このアドレス、ひょっとして、、、?とか、ムッシーにまだ来られたことがない方なのかな?なんて感じで。
その後、返信がなかったので、気になってたんだけど、、、
早速今日ご来店!
「昨日の名無しのごんべいは私ですっ!」って、笑顔でやって来られた!
ホッとひと安心!!
以前(2年半ぐらい前に)御家族の付き添いで立ち寄られ、今日は2度目の来店でお1人で。そしてご自身のサンダルを。
そして迷わずひと言。「この3足、全部下さい!」
本当にごく稀だけど、そう言ってくださる方がいる。「ムッシー」で扱っている靴は、どれもお手頃といえるものはないのは皆さんご存知のとおり。
だけどそれは(値段が高いとか安いとかは)ボクが決めることじゃあなく、お客様が決めるもの。
「長い人生を考えたら・・・」
「旅行が好きだから・・・」
だから目先の金額は、大きな問題じゃあない。って言わんばかりに、気持ち良すぎるぐらいあっさりと買って帰られた。
ボクはもちろんのことなんだけど、沢山買ってくださる方だけが、大切なお客様だとは全然思ってない。
そんなふうに、初めてご自分のサンダルを購入してくださっても、全幅の信頼を寄せてくださる方がなによりもありがたいお客様であることに違いない。
これは「ムッシー」という靴屋に限らず、どんなお店の店主でも、一緒のことが言えると思う。
これからも、しっかりとお互いの信頼関係を大切にしていけたらなあって思ってます!
山口市のA・Tさん、今度メールを送られる際は、お名前を是非お忘れなくお願いしますね!(笑)
6月6日(水)
「買えて良かったぁ!」
文字で書くと、この言葉、色んな意味合いに受け取れる。
「探してた靴がここで見つかって良かった。」とか
「足に合う靴が見つかって良かった。」とかとか。
今年は比較的今のところ、そんなに「暑~いっ!!」って叫びたくなるほど暑い日が少なかったから、子供用のサンダルを求めてこられる方は少ないかなあって感じだったんだけど、そんなこととは裏腹に、4月中旬から子供用のサンダルを買いにやって来られる方は例年以上に多かった。(感謝感謝です!)
だからまだこれから夏本番!ってとこなんだけど、子供用のサンダル、サイズによっては残りわずかになってるものもある。(まだまだ長いこれからの夏、メーカーでなんとか調達していかないと、、、!日々努力はしておりますっ!)
山口市のY・Sさんが今日選んでくださったサンダルを、スーパーで売られている野菜に例えるならこんな感じかな?!
色とりどりの種類や数の揃ったトマトの中から1つ気に入ったのを選ぶっていうより、
「ラスト1個のトマトだけど、おいしそうっ!あって良かったぁ!」
その子供にとってそのサンダルがベストであれば、たとえ種類がなくっても全然気にされてない。
ボクもその1足しかないからといって、無理に売りつけるなんて事はもちろんしないし、それをちゃんと分かってくださってたことに心から感謝!
6月1日(金)
営業時間は7時まで。
で、7時に店を閉めてすぐに帰ってしまうって事はあまりないんだけど、今日は訳あって7時に店を出る。入院してる「ムッシー」のお客さんのもとに。
そのお客さん、ボクの母親の友人でもあり、母親に頼まれものがあったのでそれを届けに行って来た。
手術をした後のお顔は痛々しかった。
頬の裏(奥)に腫瘍があって、それを取り除いたわけだけど、方法は2つあったんだとか。
1つは、鼻の中を通してそれを取り除く方法。
も1つは、頬を切って、それをダイレクトに取り除く方法。
あなたならどっちを選ぶ?
普通なら、前者だよね。だって顔を傷つけたくないから。
でも後者だった。
「本当は当然鼻の中から(前者)だけど、入院が長引くから頬のしわに沿って切ってもらったの。早くここ(病院)から出たいし、時は金なり!だからね。」って笑いながら語りかけてくれた。
女性なら顔に傷を付けたくはないはず。
だけに美祢市のMさん、あなたはほんと凄い人だなあって思った。
この写真は、先日行ってきた愛媛県の石鎚(いしづち)山。西日本最高峰の山で、山頂の手前から撮ったもの。
この山のように、Mさんの「生きる力強さ」を感じた閉店後の「ムッシー」だった。